電気理論・計算

電気の単位と記号一覧|V・A・W・Ωの意味と覚え方

📅 公開: 2026/03/25✅ 第一種電気工事士 監修

電気工事士試験では、電気の基本的な単位と記号の理解が不可欠です。ここでは頻出の単位を体系的に整理します。 【基本の4つの単位】 V(ボルト)— 電圧の単位 電気を押し出す力を表します。家庭用コンセントは100V、エアコンやIHクッキングヒーターは200Vです。水道に例えると「水圧」にあたります。 A(アンペア)— 電流の単位 電線を流れる電気の量を表します。一般的な住宅のブレーカーは20Aが標準です。水道に例えると「水量」にあたります。 Ω(オーム)— 抵抗の単位 電流の流れにくさを表します。抵抗値が大きいほど電流は流れにくくなります。水道に例えると「パイプの細さ」にあたります。 W(ワット)— 電力の単位 電気が仕事をする能力を表します。P = V × I で計算します。電子レンジ600W、ドライヤー1200Wなど、消費電力として身近に使われます。 【応用の単位】 VA(ボルトアンペア)— 皮相電力の単位 交流回路での見かけの電力です。有効電力W = VA × cosθ(力率)の関係があります。変圧器の容量はVAで表示されます。 Wh(ワット時)— 電力量の単位 電力×時間で求められるエネルギーの累計です。電気料金の計算に使われ、kWh(キロワット時)で表示されるのが一般的です。1kWの機器を1時間使うと1kWhです。 Hz(ヘルツ)— 周波数の単位 交流の「波」の回数を表します。日本は東日本が50Hz、西日本が60Hzです。電動機の回転速度に影響します。 F(ファラド)— 静電容量の単位 コンデンサが電気を蓄える能力を表します。試験ではμF(マイクロファラド)で出題されることが多いです。進相コンデンサの容量選定で使用します。 H(ヘンリー)— インダクタンスの単位 コイル(インダクタ)の性質を表す単位です。試験ではmH(ミリヘンリー)で出題されることがあります。 【接頭辞(SI接頭語)】 ・k(キロ)= 1,000倍(例:1kW = 1,000W) ・m(ミリ)= 1/1,000(例:1mA = 0.001A) ・μ(マイクロ)= 1/1,000,000(例:1μF = 0.000001F) ・M(メガ)= 1,000,000倍(例:1MΩ = 1,000,000Ω) 絶縁抵抗の基準値はMΩ(メガオーム)で表されるので、MΩとΩの変換に慣れておきましょう。 【覚え方のコツ】 オームの法則「V = I × R」と電力の公式「P = V × I」の2つを柱にすると、すべての単位が関連づけて理解できます。V(電圧)を家庭の100Vで、I(電流)をブレーカーの20Aでイメージすると、P = 100 × 20 = 2,000W(2kW)と具体的に計算できるので記憶に残りやすくなります。